フルミスト(インフルエンザ生ワクチン点鼻薬)のお知らせ
フルミストは毒性を弱めた生ワクチンをインフルエンザウイルスの一般的な侵入口である鼻腔粘膜に直接感染させて免疫をつけるため、従来の注射型インフルエンザワクチンよりも発症予防効果が高いとされています
*接種方法
0.2mlを1回(各鼻腔内に0.1mlを1噴霧)、各鼻腔に噴霧
針を刺さないため痛みはありません
接種後は院内にて30分待機が必要となります
*接種年齢 ※15歳未満の方は母子手帳の持参が必要です
2歳~18歳(年齢にかかわらず1回接種です)
*接種費用
8000円
*フルミスト接種ができない方
・対象年齢外の方
・重篤な急性疾患にかかっている方
・卵・ゼラチン・インフルエンザワクチンに対して重篤なアレルギー反応・アナフィラキシーを起こしたことがある方
・アスピリンを内服中の方
・免疫力が低下している方(免疫抑制剤を服用中の方)
・明らかな発熱(37.5度以上)・ひどい感冒症状(鼻水・鼻づまり等)がある方
・重度の喘息治療中・発作中の方
・妊娠中の方・授乳中の方(接種前1ヶ月の避妊及び接種後2ヶ月は妊娠しないように注意)
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患のある方
・上記以外でも医師が不適当と判断した方
*副反応について
・接種直後にくしゃみが出たり、喉に垂れたりすることがあります
飲み込んでも問題はありません(うつることはありません)
・接種後2~8日程で40%~50%の方に鼻水・鼻づまり、喉の痛み等の感冒症状、10%の方に発熱の症状がでることがありますが数日で自然に改善されることがほとんどです
稀にギランバレー症候群やアナフィラキシーのような重い副反応をおこす可能性は他のワクチン同様に否定できません
*注意点
・接種当日に鼻水・鼻づまりがひどい場合や大泣きしてしまうお子様は効果が乏しい場合があります
(症状が酷い場合は医師の判断で当日接種出来ないこともありますのでご了承ください。)
・接種後2~4週間以内はインフルエンザワクチンウイルスが残存している可能性があるため迅速抗原検査で陽性を示すことがあります
・接種後1~2週間は、乳児や重度の免疫不全者との密接な接触は可能な限り避けてください
・当院では同時接種は行っておりませんが、他のワクチンとの同時接種も可能です
(生ワクチンは2~4週程度間隔をあけることが推奨されています)
・4週以内に抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ・ゾフルーザ)を使用した場合はフルミストの接種はできません、抗インフルエンザ薬は接種後2週以上あけて使用してください