難聴
難聴とは
聴覚障害とは耳の聞こえが低下している状態であり3つの種類に分類されています。
- 伝音性難聴
- 感音性難聴
- 混合性難聴
上記のどの分類に分けられるのかによって治療方針は変わります。
症状
- 耳の痛みと共に聞こえも悪くなってきた。
- めまいもするし聞こえも悪い。
- 高齢の家族の声が大きくなってきた。テレビの音や会話も大きくしなければならないので補聴器でどうにかならないものか相談したい。
診断・治療法
聴力検査やティンパノメトリーを用い必要な検査を行います。
診断によってステロイドの投与や病院への転院を勧める場合もあります。
めまい
めまいとは
患者様によっては目がぐるぐる回って歩けない、嘔吐が止まらないという方も居られれば、下を向く時だけめまいが始まる、など症状は様々ですが、まれに耳鼻咽喉科領域以外の疾患で脳出血や脳腫瘍が見つかる場合もありますのでお早めにご相談ください。
随伴症状
- 頭痛
- 吐き気や嘔吐
- 目が見えにくい
- 意識消失
検査
フレンツェル眼鏡によりどの部位を向いた時眼振が出現するのかを確認します。
立位が保てるようなら重心動揺計にて検査、聴力検査を行います。
診断・治療法
診断により異なりますが、主に安静と内服治療です。 症状の消失後は少しずつ軽い運動から始めてください。
扁桃炎
扁桃炎とは
咽の奥にある扁桃と呼ばれる部位に細菌やウイルスが感染し炎症を起こす病気です。
習慣性扁桃炎で1年に何度も炎症を繰り返す場合は病院で手術する場合もあります。
症状
- 咽頭痛
- 発熱
- 全身倦怠感
検査
喉頭ファイバーで診察します
治療法
内服薬の投与
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは
副鼻腔は上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞からなり、その中のいずれか殆どの場合、複数の副鼻腔粘膜が炎症を起こしている状態です。 症状が重くなると脳や目に膿が溜まり髄膜炎を引き起こす場合もあります。
症状
- 鼻水、鼻づまり
- 頭痛、顔面の鈍痛や圧迫感
- 口臭
診断・治療法
内視鏡を使い診察します。細菌の種類を確定するため鼻腔より鼻汁を採取し培養検査をします。
鼻出血
鼻出血とは
鼻出血は左右の鼻を分けている仕切り(鼻中隔)の粘膜から出ることが多く、鼻の入口から1cm位のところをキーゼルバッハ部位と呼び、この部位からの出血の場合、大抵は圧迫止血で止まります。
しかし中にはじわじわと続く鼻出血や歯茎からも出血してる場合は白血病など血液の病気が隠されていることもあるので詳しい検査が必要です。
当院の検査
- 視診
- 長引く鼻出血の場合採血
診断・治療法
少ない出血の場合は止血剤及びスポンゼルというゼラチンで出来たスポンジを鼻に詰めるだけで止血出来ますが、大量出血や繰り返し出血する場合はバイポーラという機械を用いて鼻粘膜焼灼術を行います。
唾液腺疾患
唾液腺疾患とは
唾液は耳下腺、顎下腺、舌下腺の唾液腺から分泌されています。
唾液腺の病気で有名なものは流行性耳下腺炎、いわゆるおたふくかぜです。
このほか急性化膿性耳下腺炎や唾石症、慢性耳下腺炎などがあります。
症状
- 口が開けにくい
- 顎の腫れ、痛み
- 発熱
当院の検査
問診、触診、必要時採血を行います。
診断・治療法
おたふくの場合は経過観察と必要時解熱鎮痛剤を処方し、その他手術適応がある場合は病院へ紹介します。
味覚障害
味覚障害とは
味覚障害とは通常の味を感じることが出来なくなる病気です。発症すると塩辛いものや甘いものを食べ過ぎて高血圧や糖尿病など生活習慣病を引き起こす場合があります。
原因として顔面神経麻痺など神経系の障害、亜鉛不足など栄養失調、また抗がん剤の使用によって起こる場合もあります。
最近では新型コロナウイルスの後遺症による味覚障害も報告されており注視しています。
症状
- はちみつや醤油を付けたのに感じられない
当院の検査
電気味覚計で検査します。
診断・治療法
亜鉛不足の場合は食事療法を行います。心因性の場合は精神科の受診もお勧めします。